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英語世間話、これ英語でどう言うの?

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「熱中症にご用心」英語では

2015年05月29日

 

 

 気温が30度を超えるようになった。「熱中症にご用心ください」という言葉がテレビのお天気キャスターの口から聞こえるようになった。日本だけではなく、世界のあちこちで熱波が襲来のニュースが報じられるようになった。

 

  「熱中症」の言い方で一般的に使われているのはやはりheat stroke。一語でheatstrokeとも書く。人々の日々の暮らしのなかでも、専門的な文書のなかでも使われている。strokestrikeの名詞形で「一撃」とか「打撃」などにあたる。 だから、heat strokeとは「熱による一撃」で、日本語になると「熱中症」となる。「心臓発作」をいうheart strokeも発想は同じだ。

 

「熱中症」にはheat prostrationという言葉もあるが、これはどちらかというと医学用語だ。

 

 さて、「熱中症にご用心」。英語でいうならば、

 

 

 

   Guard against heat stroke.

 

 

 

 

「熱中症を防ぐ」「熱中症をガードする」が英語的な言い方だ。「熱中症にご用心」という言い方、きわめて日本語的だと考えた方がいい。「心を配る」ことは日本人のDNAに組み込まれているようで、われわれは「用心する」という言い方を好む。「日焼けに用心する」「火の用心」などだ。これらを英語的に言うならば、「日焼けに用心」のほうは同じようにguardを使ってguard against sunburn で、「火の用心」はwatch out for fireと、表現の仕方を変えて訳さなければならない。

 

このguard against heat strokeは、実際に使われている英語ではあるが、こういう呼びかけはアメリカであまりみかけない。

 

しかし、猛暑のなか市民に対して注意を促すことは当然ある。アメリカのネット上を見れば、熱中症対策のサイトが数多くある。そのみだしやタイトルに使われている言葉はextreme heat、つまり「猛暑」「極暑」だ。

 

たとえば、FEMAとして世界的に知られる「連邦緊急事態管理局」のサイトには

 

 

Are You Ready? Extreme Heat

準備できていますか。猛暑に。

 

 

 

米国赤十字のサイトでは、

 

 

 

  Stay Safe during Extreme Heat

  猛暑中は安全なところに

 

 

 

 ニューヨーク市のサイトでは、

 

 

 

   Extreme Heat and Your Health  Quick Heat-Beating Tips

 

   猛暑とあなたの健康。 暑さに打ち勝つすぐできる情報

 

 

 

猛烈な暑さが続くと、人々の脳裏にまず浮かぶ言葉は日本社会ではheat stroke(熱中症)で、アメリカ社会ではextreme heat(極暑)なのかもしれない。

 

 

(引野剛司・甲南女子大学教授 5/29/2015)

 

 

  ここで紹介した表現は、米国での複数の実用例に基づいています。その他の実用例や関連表現は実用・現代用語和英辞典(本体)www.waeijisho.net)をご覧ください。

 

 

 

 

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