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英語世間話、これ英語でどう言うの?

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「やりがいのある仕事をしたい」 英語では

2016年02月18日

 

 

 

 やりがいがないと、一日に8時間、9時間の労働が苦痛の時間となる。だから「やりがいのある仕事をしたい」と思いながら、日々、過ごしている人が少なからずいる。若年層は特にそうだ。 転職や社内異動願いの一番の動機が「やりがい」だし、大学生も同じ思いで就活をする。

 

 「やりがい」とは「物事をするに当たっての心の張り合い」(三省堂大辞林)で、日本語特有の漠とした言いまわしだ。しかし、これは人間共通の気持ちで、とうぜん英語圏の人たちもこのような思いはある。

 

「やりがいのある仕事」に相当する言葉でアメリカ人が好んで使うのがchallenging jobchallenging workだ。

 

「自らの人生は、積極的に切り開いていくものだ」という文化が根付いているアメリカでは、challengeという言葉が好まれる。チャレンジはことあるごとに使われる。日々の生活なかで、最も身近で重要なのは、仕事におけるチャレンジンの要素だ。「チャレンジングな仕事」をうまくやり遂げ、自らを高めて、上のステージに行くのが当面の目標だ。

 

当然ながら、challenging job, challenging workとは単純作業ではなく、達成すべき目標があり、創意工夫や努力が求められる仕事だ。 「仕事」を言うにはjobworkが使われている。両社の違いを、すこし厳密にいえば「映像クリエター」とか「通訳・翻訳業」などの職種をさす場合にはjob。A社発注のコマーシャル映像の作成とか、アメリカ取引先の人が来日したときの通訳など社内の特定仕事はworkと切り分けはできる。とはいえ、どちらも互換性はあり、「職」という意味でworkを使う時もあるし、特定の仕事でもjobと言うときもある。

 

で、「やりがいのある仕事をしたい」なら、

 

I want to do a challenging job.

とか

I want to get a challenging job.

 

という。後者は「チャレンジングな仕事を得たい」という言い方だ。もちろん、wantwould like toにすればていねいな物言いになる。

 

「大学で学んだ自分の専門を生かせるやりがいのある仕事をしたい」は就活学生のごく自然な願望であろう。そんなときにアメリカの学生はこんな風に言う。

 

I want to get a challenging job relevant to my major.

 

今の仕事に物足りなさを感じているとか、仕事がつまらないと思いだすと、社内異動の希望を上司に伝える。そんな時に使うのが、

 

I want to get a challenging position.

 

「職」「地位」という意味のpositionを使う。この他に、「やりがいのある仕事」に相当する言い方が少なくともあと三つある。

 

まずはfulfilling jobsatisfying job. Fulfillingとは「充実した」とか「満足感のある」「心を満たす」。Satisfyingは「満足感のある」だから、「やりがいのある仕事」を「こころの張のある仕事」と定義すれば、fulfilling jobsatisfying jobはともに、日本語のニュアンスに近い言い方だ。

 

「意味のある仕事」としてmeaningful jobといういい方もする。これも、「やりがいのある仕事」の英訳語として使えなくはない。

 

 どんな仕事でも収入が多ければ、「やりがい」につながる。収入の多い仕事はrewarding job(報われる仕事)という。 「やりがい」と「高収入」の二兎を追いたいというのはおおかたの人にある気持ちのようで、英語でもこんなことばがよく使われている。

 

 I want to get a rewarding and challenging job.

 

 

(引野剛司・甲南女子大学教授 2/18/2016)

 

  ここで紹介した表現は、米国での複数の実用例に基づいています。その他の実用例や関連表現は実用・現代用語和英辞典(本体)www.waeijisho.net)をご覧ください。

 

 

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