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英語世間話、これ英語でどう言うの?

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「舛添知事は日本の恥だ」英語では

2016年06月12日

 

「舛添知事は日本の恥だ」。7月号の『文藝春秋』のJR車内の中吊り広告。大きな活字がひときわ目立っていた。

 

 首都東京の知事は、日本のリーダーの一人。その一人がこの国の一部政治家のモラルの低さを世界に示した。文藝春秋にこう喧伝されてもいたしかたはない。日本では法的には問題ないかもしれないが、アメリカでは完全にアウトだと専門家がテレビで言っていた。

 

 さて、「日本の恥」をどう英語でいうか。「~の恥」というのによく使われるのがdisgraceだ。「誉れ」という意味のgraceの反対語だ。

 

 かつての日本は「恥の文化 (culture of shame) 」と外国の研究者が呼ぶぐらい、日本人は「恥」を重く見ていた。今日の英米社会でも日常的に「恥」という言葉はよく使われる。今の日本より頻度は高いかもしれない。たとえば、「~家の恥」とか「~地区の恥」などという。そんなときには disgrace to …を使う。「日本の恥」なら disgrace to Japanとなる。だから文藝春秋の言う「舛添都知事は日本の恥」は英語では、

 

 

 

  Tokyo Governor Yoichi Masuzoe is a disgrace to Japan.

 

 

 「恥」に相当する英語には shameとか embarrassmentもある。これらで「舛添都知事は東京の恥」というなら、

 

 

 

  Governor Yoichi Masuoe is shame and embarrassment for Tokyo.

 

 

 

江戸っ子は「さっぱりとした気風」や「いなせ」を誇りにしたと言われている。いまも江戸っ子たちの心意気を引き継ぐ東京人もいるだろう。口先だけでごまかそうとしているようにしか見えず、何が何でも地位と権力の座に留まろうとしているこの人の姿は、江戸の誇りを持ち続けている人には、いたたまれないはずだ。「江戸の恥」「東京の恥」だと感じているかもしれない。

 

 舛添都知事は高い知性と幅広い教養の持ち主だ。国際政治を専門とし、歴史に通じ、書にも造詣が深い。他方、政治家としての道徳心、倫理意識、民の声を聞く力などは極端に欠如しているように見える。「筆がスムーズに滑る」ようにと、国民の血税で「政治活動として」買ったシルクの中国服を着て、したためられた舛添都知事の書には、どんな心がにじみ出ているのだろうか。

 

 

(引野剛司・甲南女子大学教授 6/12/2016)

 

 

  ここで紹介した表現は、米国での複数の実用例に基づいています。その他の実用例や関連表現は実用・現代用語和英辞典(本体)www.waeijisho.net)をご覧ください。

 

 

 

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