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英語世間話、これ英語でどう言うの?

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「安倍内閣の支持率が下がり続けている」 英語で

2017年07月19日

 

 

内閣などの「支持率」を日本語発想のまま英語にするとsupport rateとかsupport rating となります。日本の英文メディアなどでは使われていますが、アメリカの世論調査などで、大統領や知事、市長などの「支持率」が書かれている文書では見かけません。

 

では、どういう言葉が使われているのかというと、いくつかあります。

 

おそらくもっともよく使われているのが approval rateapproval ratingです。Approvalとは「承認」「是認」「承諾」ですから、国民がどれぐらい大統領や知事、市長らの政策や振る舞いを「良し」としているかの率ということになります。国民が主権者であることが明確化されている言い方です。New York Timesなどの主要紙やCNNなどのテレビニュースなどでも、これらが一般的のようです。

 

それで、米国流に「安倍内閣の支持率」をいうなら、

 

 

 Prime Minister Shinzo Abe’s approval rating

 

 

 

となります。「安倍内閣(Abe Cabinet)」ではなく、「安倍首相(Prime Minister Abe)」としているところがポイントです。

 

個人よりも組織でものを見る日本では、「内閣支持率」と表現するのが一般的ですが、個人主義のアメリカでは、大統領など「個人への支持率」と表現します。あくまでも「内閣支持率」という日本語表現にこだわった英訳なら、

 

 

 

the approval rate for Abe Cabinet

 

the approval rate for the Abe Administration

 

 

 

とするか、少し長くなりますが、折衷的に

 

 

 

The approval rating for Prime Minister Shinzo Abe and his cabinet

 

 

とも表現できます。

 

米国では、「トランプ政権」「オバマ政権」などというときにTrump AdministrationとかObama Administrationadministrationを使いますから、これに倣えば「安倍内閣」はAbe Administrationとなります。

英国ではメイ首相の内閣はMay Cabinetと表現しますので、こちらを使えば、Abe Cabinetとなります。とはいえ、アメリカの政府文書、メディアなどでも日本の政権をいうときはAbe Cabinetcabinetを使うことが多いようです。

 

 

そこで本題の「安倍内閣の支持率が下がり続けている」を一番簡潔に言うなら

 

 

 

Prime Minister Abe’s approval rates have been falling.

 

The approval ratings for Abe Cabinet keep declining.

 

 

です。

 

 

テロ等準備罪法案の強硬採決、加計問題、閣僚の失言が続出して以来、安倍内閣の支持率は下がりつづけている」と詳しく言うなら

 

 

 

Prime Minister Abe’s approval ratings have been falling since the controversial anti-terror conspiracy bill was railroaded, his cronyism scandal was surfaced and his cabinet ministers made slips of the tongue one after another.

 

 

で、「共同通信の7月の世論調査によれば、安倍内閣の支持率は、2012年政権発足以来最低の35.4%となった」は

 

 

 

Approval ratings for Prime Minister Abe and his cabinet stood at 35.4 percent, lowest since he took office in 2012, according to a Kyodo News poll conducted in July.

 

 

 

あたりでしょう。

 

 

ちなみに、アメリカでは、支持率を言うのはApproval rating, approval rateだけでありません。

 

似たようなものに job approval ratejob approval ratingというのもあります。これらは、「仕事ぶりを認めるかどうかの率」ということで、アメリカらしい言い方です。また「人気率」という意味で、popularity rating、 popularity  rateも指導者の支持率を言うのによく使われています。

 

 

 

(引野剛司・甲南女子大学教授 7/19/2017)

 

 

  ここで紹介した表現は、米国での複数の実用例に基づいています。その他の実用例や関連表現は実用・現代用語和英辞典(本体)www.waeijisho.net)をご覧ください。

 

 

 

 

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