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英語世間話、これ英語でどう言うの?

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「百花繚乱」英語では

2018年03月01日

 

 

「百花繚乱」という言葉を久々に耳にしました。平昌五輪スピードスケート500メートル金メダルで感動を与えてくれた小平奈緒選手の帰国記者会見。

 

 

 「今回、主将として私なりの目標として“百花繚乱(りょうらん)”を挙げた。たくさんの競技できれいな花を咲かせてくれた」(スポニチ2018年2月27日)

 

 

 ベテランとはいえ、まだ31歳。この古めかしい言葉が小平選手のボキャブラリーの引き出しに入っているのに少し驚きました。

 

 

 「百花繚乱」を英語でよく使われている言葉にあてはめるとprofusion of flowers of every kindでしょうか。Profusionとは「おびただしい数の」、every kindは「あらゆる種類」ですから、「あらゆる種類のおびただしい数の花」という意味です。

 

 花が咲き乱れている状況をいうのに、こんな感じで使われています。

 

 

 The gardens immediately surrounding the house were a blaze of colour, a breath-taking profusion of flowers of every kind."Full text of "Doctor Who,” Target Book 055,The Internet Archive, Accessed on 2/27/2018

 その家のまわりの庭園は色彩豊かで、息を飲むような百花繚乱でした。

 

 

 Breath-takingとは「息をのむ」で、はっとするような絶景にでくわすと、The scenery was breathtaking.(息をのむような景色だった) などと言います。

 

 あらゆる種類を意味するevery kindを使わずに、profusion of flowersだけでも、「百花繚乱」の訳語にしてもいい使われ方をしていることもあります。例をひとつあげます。アメリカの国立公園局(National Park Service)のサイトで拾った一文です。

 

 

 

  Timely spring rains and warmer temperatures are making late May and early June an ideal time to see the profusion of flowers along the monument's seven-mile loop road. ("Wildflowers," Craters Of The Moon,National Monument & Preserve, Idaho, National Park Service, U.S. Department of the Interior 5/28/2014)

 タイムリーな春の雨と暖かい気温は、5月下旬と6月初めをこのモーニュメントを囲むの7マイルの道路沿いの百花繚乱を見るのに最適な時期にしています。

 

 

 

 米国の首都ワシントンのポトマック川沿いの桜は、全米で有名ですが、花の時期(cherry blossom time)になるとテレビのレポートや新聞記事で、「満開状態の桜」や「咲き誇る桜」という意味で、profusion of cherry blossomsが使われるのをよく見聞きしてきました。

 

 ところで人が成功したりすると「花が咲く」と言いますが、英語でも、「彼の~の才能が開花する」His talent for … comes into bloom.といいます。日本語、英語、この点では同じです。

 

ただ、小平選手のように「自分の目標は百花繚乱」のような言い方を英語ではみたことはありません。英語ではストレートに

 

 

 

  My target is that our athletes win as many medals as possible.

  私の目標が、選手ができるだけ多数のメダルをとることです。

 

 

 

と、言った方意味は伝わります。

 

 

 

(引野剛司・甲南女子大学教授 3/1/2018)

 

 

  ここで紹介した表現は、おもに米国での複数の実用例に基づいています。その他の実用例や関連表現は実用・現代用語和英辞典(本体)(www.waeijisho.net)をご覧ください。

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