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英語世間話、これ英語でどう言うの?

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「受け取り方に乖離(かいり)があった」は英語ではどう言うか

2018年05月19日

 

 

 

日本大学アメリカンフットボールの選手による悪質反則行為に対する、大学の公式な見解は今までのところでは、「監督の意図と選手の受け取り方に乖離(かいり)があった」と責任は学生にあるというものでした。

 

「乖離」という、日常あまり聞き慣れない言葉を使っている意図をついつい詮索してしまいますが、それはともかく、「乖離」を和英辞書で引いてみますと、diremption というめったに見かけない語や「仲たがい」「離反」という意味のestragementやalienationが訳語として載っています。

 

しかし、英語では、このような状況では、通常はこうした語を使って表現はしないようです。

 

現実には、どこの世界でも「受け止め方の違い」で誤解が生じることはよくあり、英語では、こうしたときに決まって使われるフレーズがあります。それは

 

 

 

gap in perception

 

 

 

です。「認識のギャップ」「認識の隔たり」で、「受け止め方の乖離」の訳語ともなります。

 

さらに、「認識のギャップがある」「~の間で認識のギャップがあった」を言う

 

 

 

There is a gap in perception.

 

 

 

There was a gap in perception between … and …

 

 

 

 

 

も、頻繁に使われている定型的な表現方法です。

 

実例を一つ上げておきます。アメリカのボストンの名門紙、ボストン・グローブの記事です。

 

 

 

 

 

While 73 percent of residents said they view police favorably, there was a gap in perception between white and minority residents.

(Evan Allen,“After poll, Boston police commissioner vows to reach out to minority communities,”  Boston Globe 7/15/2016

 

住民の73%が警察を好意的に見ていると答えたが、白人住民とマイノリティ住民の間には、認識にギャップがあった。

 

 

 

この言い方を使うと、「監督の意図と選手の受け取り方に乖離(かいり)があった、と日本大学は発表した」を簡単に英語にすることができます。

 

 

 

There was a gap in perception between the head coach and the player, Nihon University announced.

 

 

となります。

 

 

英語が話されている世界で、もうひとつよく使われるフレーズに、

 

 

a gap between the intention and action

意図と行動のギャップ

 

 

gap between the intention and the actual outcomes

意図と実際の結果

 

 

などもあります。

 

最初の「意図と行動のギャップ」という言い方が「監督の意図と選手の受け取り方に乖離(かいり)があった」を英訳にするときに利用できます。こんな感じになります。

 

 

 

There was a gap between the head coach’s intention and the player’s action.

 

 

 

 

(引野剛司・甲南女子大学名誉教授 5/19/2018)

 

 

ここで紹介した表現は、おもに米国での複数の実用例に基づいています。その他の実用例や関連表現は実用・現代用語和英辞典(本体)(www.waeijisho.net)をご覧ください。

 

 

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