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英語世間話、これ英語でどう言うの?

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「それ、約束と違う」を英語で言う

2018年12月24日

 

 

 

このところ、ツイッター上で「それ、約束と違う」とささやくアメリカ人が増えているように見えます。トランプ大統領に対してです。

 

 

どんな言葉が使われているかというと、

 

 

 

That’s not what you promised.

 

 

です。「あなたが約束したことと、それは違う」が直訳のこの表現、英語社会では日常語として頻繁に使われている言葉です。

 

トランプ氏のアカウントDonald J. Trump@realDonaldTrumpに向けて発信されたものからいくつか紹介しておきます。

 

 

 

That's not what you promised us in your campaigning.

(Eagle Eye@EagleEye239,US, Twitter 12/19/2018)

それは、選挙キャンペーンで私たちに約束したことと違う。

 

 

 

 

Steel slats?? That's not what you promised during your campaign. You wanted to build a BIG BEAUTIFUL WALL that Mexico will pay for. There was no mention of STEEL SLATS! Were you lying then or are you lying now?

 (Shopgirl @shopgirl8850, Twitter 12/19/2018)

鉄の薄板だって。それは、選挙キャンペーンで約束したことと違う。メキシコの費用で大きな美しい壁を作りたかったのでは。鉄の薄板の話はなかった。その時、嘘をついているのか、それとも今、嘘をついていのですか。

 

 

 

That's not what you promised on the campaign. No American tax dollars or resources should be used to build this thing.

(Tony Janisch@tonyjanisch, Twitter 12/20/2018)

それは、選挙キャンペーンで約束したことと違う。こんなものを造るためにアメリカの税金や資金を使うべきではない。

 

 

 

「選挙での約束と違う」と声をあげているのは、どうやら大統領選挙でトランプ氏を支持した人々のようです。

 

トランプ氏は選挙中、不法移民の流入を阻止するためメキシコ国境に壁を建設すると繰り返し、大声で叫んできました。それもメキシコ政府の費用と作ると大見えをきったのです。

 

メキシコ政府が費用負担を拒否したためトランプ氏は、公約実現のため、壁建設の費用として10年間で180億ドル(約2兆円)の予算案を議会に提出していました。

 

しかし、予算の通過には与党共和党の上院議員の一部からも賛同を得られなく、野党・民主党との話し合いも難航し、予算が成立の見通しがたたなくなっています。

 

こうしたなか、壁の建設が必要と考える人たちでしょうか、「約束が違う」とトランプ氏お得意のツイッター上で声をあげているのです。

 

2つ目にあげたツイッターは、コンクリートの壁を作るべきで、鉄を使うなんて話が違うと言っています。最近、トランプ氏がツイッターでwall(壁)と言わずにsteel slat(鉄の薄板)と言いだしたためです。民主党は「壁」の予算は出さないが「鉄のフェンス」なら承認するのではという思惑から言葉を変えたと解釈されています。

 

最後のツイッターの主は、「壁はアメリカのカネでつくるべきではない」という考えのようです。壁賛成派にも、いろんな人がいるようです。

 

来年1月からは、野党の民主党が下院の多数派となります。ということは、That’s not what you promised.という声は、トランプ大統領を支持している人たちの間で、益々強まると思われます。

 

 

(引野剛司・甲南女子大学名誉教授 12/24/2018)

 

 

ここで紹介した表現は、おもに米国での複数の実用例に基づいています。その他の実用例や関連表現は実用・現代用語和英辞典(本体)(www.waeijisho.net)をご覧ください。

 

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