時事語、話題語、ビジネス・暮らしのことば、日常語に対応する今アメリカなどで使われている英語がみつかります

  • 最新現代用語和英辞典とは
  • 頭文字からさがす

英語世間話、これ英語でどう言うの?

エッセイ一覧

「大トロ」「クロマグロ」を英語でどう言う

2009年09月11日

大西洋や地中海で獲れたクロマグロが日本にはたくさん入ってきているが、ほどなくそれが食べれなくなるかもしれない、というニュースを読んで、こりゃ大変だと思ってしまった。

とはいうものの、マグロの最高級種、クロマグロを味わうことなど私にはめったにない。一番うまいとされているクロマグロの大トロや中トロを味わえる少ない機会が益々少なくなるのが気になる。

アメリカに行ったときは、すし屋に必ず寄ることにしている。寿司ネタが、私のよく行くレベルの日本のお寿司屋さんよりずっと新鮮な気がしているからだ。特にウニは、ミョウバンで加工されていないものが出てくることが多く、うまい。それに安い。

最近は去年の3月、ニューヨークで人気のチェルシーマーケットで、テイクアウト用のものを買って、店の外のテーブルに座って食べた。サーモン、マグロとカニの爪。何マグロかは意識はしていなかったが、テイクアウトでもここの寿司はうまいと思った(写真)。

アメリカの寿司人気、たぶん10年以上も続いている。英語のボキャブラリーにsushi、sashimiが入って、定着していることからも人気のほどが伺える。ウエスト・コーストやイーストコーストに住んでいない魚介類をあまり食べないアメリカ人でもsushi、sashimiぐらいは知っているはずだ。

マグロはtunaと言うと分かっていれば十分。それと「オオトロ」「中トロ」をどういかぐらいを知っておけばいい。

じつは「トロ」もtoroと、英語化している。chutoro、otoroもそのまま英語になっている。ただし、アメリカの新聞記事ではtoroと書いて、fatty tuna(脂ののったマグロ)とたいていは説明をつけている。

「ニューヨークタイムズ」のレストラン・レビューのコラムに、「トロ(fatty tuna)」「中トロ(medium fatty)」「大トロ(super fatty)」「脂の乗り(fatness)」「一貫(a piece)」が一挙にでてくる文があった。

And the prized fatty tunas, chutoro (medium fatty) and otoro (super fatty), come in six ascending levels of fatness, priced from $4 to $6.50 a piece.
珍重されているトロ、中トロ、大トロは脂のりが良くなる六つ段階の順で、1貫4ドルから6ドル50セントで、出てくる。

「中トロ」はmoderately fatty tunaということもある。これを使って「中とろの炙り二貫」なら

two lightly grilled moderately fatty tuna

となる。

このところ漁業資源の問題で国際的に注目されだした「クロマグロ」は、

bluefin tuna

「青ヒレまぐろ」と表現する。「クロマグロ」の仲間で南半球にしかいない「ミナミマグロ」はsouthern bluefin tuna。「キハダマグロ」はyellowfin tuna、「ビンチョウマグロ」はalbacoreあるいはlong-fin tunnyというのだそうだ。

bluefinとかyellowfin, long-finとヒレで表現しているので覚え易い。

寿司は欧米ではヘルシーな食事の一つで都会人は良く食べる。かっては生ものは食べなかった中国人も所得の向上とともに寿司、刺身を食べだしている。世界的に需要が激増し、 資源枯渇で大西洋・地中海産クロマグロの国際的な商取引が全面禁止になる恐れが出てきたのは、中国の人たちがグルメになったせいだと身勝手な理屈をこねまわしている。。
 


(ひきの・たけし)

ページトップに戻る