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「ヒアリ拡散への心配、高まっている」英語で

2017年07月11日

 

ヒアリ」は、英語ではfire ant(ファイア・アント)。刺されるとやけどをした時のような痛み(burn-like pain)を感じるところから、「火のアリ」と名付けられたらしい。

 

学名はSolenopsis invictaというのだそうですが、アメリカやオーストラリアの公文書でも、ニュースでももっぱらfire antが使われています。アメリカの環境関係の文書にはred imported fire antという呼称もありました。

 

南米原産のアリ(ant native to South America)で、アメリカやオーストラリア、中国など太平洋周辺諸国に広がっています。日本には入っていないと思われていたのですが、5月下旬に兵庫県の尼崎港で最初に発見されたのを皮切りに、神戸、大阪、名古屋の港でも次々と見つかり、東京の大井ふ頭でも100匹もの集団が見つかったと環境省は発表しています。

 

降ってわいたヒアリ騒動、「日本でヒアリ拡散への心配、高まる」を英語でいうなら、

 

 

 

There is growing concerns about the spread of fire ants in Japan.

 

 

 

あたりでしょう。

 

ヒアリの「拡散」は、どういう言い方がもっとも一般的なのかを、米政府のデータベースで少し調べてみました。 「広がる」という意味で、すぐに思いつくspreadがよく使われていました。他にproliferationを使った実用例もありました。「核の拡散(nuclear proliferation」をいうときと同じ言葉です。この二つともを使ったspread and proliferation of fire antsと表現されているのも見つけました。

 

 「心配」は日本語通り訳すとworryですが、この文脈では英語的にはconcerns (懸念)がいいでしょう。「~への懸念(心配)が高まる」はthere is growing concerns aboutという決まった言い方があります。

 

「ヒアリ」が外来の害虫であることを、付け加えておくるのもいいかもしれません。

 

 There is growing concern in Japan about the spread of fire ants, an exotic pest.

 

 

「外来の」はexoticで、「エキゾチックな(異国情緒のある)」という意味で使われることも、このように「外来種」を言う時にも使われます。「害虫」はpestpest insectと言う時もあります。

 

 日本は、環太平洋諸国のなかで、唯一ヒアリが定着してない国なんだそうで、それをNHK Worldは専門家の言葉として、次のように報じていました。

 

 

 

  Japan is the only country in the Pacific Rim where fire ants have not settled yet. (Fire ants found for 1st time in Japan,” NHK Wolrd,6/14/2017)


 

 ヒアリはアリ塚(ant mound)を作って巣をするそうで、日本のどこかで、fire ant mound(ヒアリのアリ塚)でもみつかるならば、日本中大騒ぎになりそうです。

 

 

 

(引野剛司・甲南女子大学教授 7/11/2017)

 

 

  ここで紹介した表現は、米国での複数の実用例に基づいています。その他の実用例や関連表現は実用・現代用語和英辞典(本体)www.waeijisho.net)をご覧ください。

 

 

 

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