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英語で一言

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「景気はどうですか」「さっぱりです」英語では

2017年07月13日

 

「景気はどうですか」「さっぱりです……」という受け答えは、中身があるようで、ないビジネス会話の決まり文句です。この質問をどのように受け取るかは、相手次第です。答え方によっては、それとなく、相手のビジネス状態を察することもできます。

 

こんなふうに曖昧模糊とした聞き方を、英語にはあるのでしょうか。

 

答えはイエスで、アメリカ人やイギリス人もこれに似た会話をします。その時に使うことばがthingsです。

 

「景気どうですか」に相当するのが、

 

 

How are things going?

 

 あるいは、ビジネスの部分を明確にしたいなら

 

 

 

How are things going in your business?

 

 

 

あたりで、 日常、多用されています。単刀直入に聞くなら、

 

 

 

  How is your business?

 

 

 

ですが、あいまいに聞くときはこの言い方が使われます。

 

 あいまいに聞かれれば、「いや、 さっぱりです……」とあいまいに答えるのが日本流ですが、英語も同じで、その際にもthingsを使います。

 

 

 

  Things have been so bad.

 

 

 

という調子です。

 

ここでの複数形になったthingsは、抽象的に「総合的な事情や状勢、状況、事態」という意味で使われています。曖昧ことばの最右翼ともいえます。もちろん、企業経営の状況とか商売の動向といったビジネスの会話だけではなく、どのような場合にでも一般的な状況をいうのに広く応用できます。

 

「景気、どうです」への、もうひとつの定型の返事が「まあまあです」が、この英語的言い方もあります。

 

 

 

 Things are going well.

 

あるいは

 

 This are not so bad.

 

 

です。「ちょっとずつ良くなっています……」なら、

 

 

 

 Things are getting better.

 

 

 

「急に悪くなってしまって……」なら、

 

 

 

 Things got so bad suddenly.

 

 

「このままいけばもう無茶苦茶で……」は、

 

 

 

 Things will be getting a hell of a lot worse.

 

 

 

と言います。

 

 

さらに「このままいくでしょうか」などと景気や商売の先行きを

良きにつけ悪しきにつけ心配することばなども、

 

 

 

 Will things stay that way?

 

 

と、thingsを使った同じような表現が英語にあります。ついでながら「そりゃ、誰にもわかりませんで」は、

 

 

 Who knows?

 

 

 

「もうこれ以上悪くなりようはないです」というのも、英語にはちゃんと諺(ことわざ)めいたものがあります。

 

 

 

 Things at worse will mend.

 

 

 

直訳すれば「最悪の状況は自ら好転する」です。

 

とはいうものの、「楽観したらダメ」と釘をさすセリフもthingsを使って英語にはちゃんとあります。

 

 

 

 Don't take things easy.

 

 

 

がそうです。

 

アメリカのビジネス誌を読んでいると、経営者たちはさかんにこんなことばを使って会社の業績について語っています。日本のビジネスマンと変わりはありません。

 

 

 

(引野剛司・甲南女子大学教授 7/13/2017)

 

  

 

(本稿は拙著『おふぃーす英会話の決まり文句 こんな時どういうの』[ダイヤモンド社 1986年刊]の「景気はどうですか」の項を、加筆、修正し更新したものです。)

 

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