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英語で一言

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「この部署は社長直属です」英語で

2017年08月06日

 

 

「~の直属です」は、表現の発想が日本語と英語ではまったく異なる言葉の一つです。「直属」という日本語に引きずられると、directly belong toという英語が頭に浮かびますが、このケースでは通常は使われません。

 

英語発想では、directly report toという言い方をします。「~に直接報告する」です。「その部署が誰に属しているのか」ではなく「その部署、個人が仕事の結果を誰に報告するのか」をベースにした表現の仕方です。組織を基本に物事を考える日本社会と、個人が基本の英米社会の違いを垣間見ることができる表現方法です。

 

で、日本語発想の「この部署は社長直属です」は、英語発想では

 

 

 

 This department directly reports to the president.

 

 

 

直訳すると「この部署は直接、社長に報告します」。同じように、

 

 

 

 The special research and development section reports directly to the president.

 

だと、「特別研究開発課は社長直轄です」になります。日本語発想をベースにした英語なら

 

 

The special research and development section is under direct supervision of the president.

 

 

ですが、report to(~に報告する)を使ったほうが英語らしく響きます。

 

「販売は田中、総務は鈴木、経理は小林の各役員務の担当となっています」もこれを使うと、英語らしい表現になります。

 

 

 The sales department reports to  irector Tanaka, the general affairs department to  Director Suzuki, and the accounting department to Director Kobayashi.

 営業部は田中取締役に報告し、総務部は鈴木取締役に報告し、経理部は小林取締役に報告する。

 

 

また「当社はこのほどニューメディア部門を発足させました。当面は松下専務がめんどうをみることになりました」などというのも、こ

れを応用すれば

 

 

 

 We have established New Media Department that reports to Executive Director Matsushita for a while.

 

 

と表現できます。

 

「私の上司は吉田課長です」というのも、

 

 

 

 My boss is Mr. Yoshida, chief of the section.

 

というより、

 

 

 I report to Mr. Yoshida, chief of the section.

 

 

 

がスマートな言い方です。

 

 

 

(引野剛司・甲南女子大学教授 8/6/2017)

 

  

 

(本稿は拙著『おふぃーす英会話の決まり文句 こんな時どういうの』[ダイヤモンド社 1986年刊]の「上司はどなたですか」の項を簡略化・加筆し、更新したものです)

 

 

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