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「パワハラを受ける」 英語では

2018年03月02日

 

 

  五輪4連覇を達成し国民栄誉賞も受賞した伊調馨選手を巻き込んだパワーハラスメント問題が日本レスリング協会で起こっています。

 

 「パワーハラスメント」は、和製英語が英語化して、“power harassment”として英語の語彙のなかに入っています。日本社会でのパワハラを報じる欧米メディアの記事などには、コーテーションマーク付きで使われるようになっています。

 

 英語では、

 

 harassment by a superior や

 

 harassment by a supervisor

 

 harassment by a boss

 

 が一般的です。

 

 日本語でパワハラと言えば、上位者による職場での精神的・身体的行為(厚生労働省・職場のいじめ・嫌がらせ問題に関する円卓会議ワーキング・グループ)で、セクハラは別に扱っているようですが、英語でharassment by a supervisorなどといえば、セクハラも含まれます。

 

 さて、「パワハラを受ける」ですが、英語的な発想では「上司によって嫌がらせを受ける」つまり、be harassed by a supervisorという言い方をよくします。

 

なので、「伊調選手がコーチからパワハラを受けた」なら「上司」を「コーチ」に替えて、

 

 

 She was harassed by her coach.

 

 

 となります。現段階では、告発された日本レスリング協会は全否定をしており、これが事実であることが確認されていません。したがって、allegedly(申し出によれば)という不確定の事実を言う時に広く使われている言葉を挟んで

 

 

  She was allegedly harassed by her coach.

  彼女はコーチからパワハラを受けたとされている。

 

 

です。

 

「パワーハラスメントを受ける」を日本語発想でそのまま英語にしますと、receive power harassmentですが、残念ながらこの用例は米国の政府関係文書やマスメディアのデータベースではヒットしませんでした。つまり、これは和製英語といっていいと思います。

 

(引野剛司・甲南女子大学教授 3/2/2018)

  ここで紹介した表現は、おもに米国での複数の実用例に基づいています。その他の実用例や関連表現は実用・現代用語和英辞典(本体)(www.waeijisho.net)をご覧ください。

 

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